【基礎編11】 三次元測定での距離測定について

三次元測定を行う際に、距離の測定は非常に多く使用する方法となります。
距離の測定はしっかりと理解をしていないと、評価結果が実際の数値とは異なってしまう場合があります。
そこで、今回は三次元測定での距離測定について解説していこうと思います。

距離測定について
距離測定の方法として、いくつかの方法があり、使い分けをしないといけません。
今回はその中で代表的な以下の距離測定の説明を行います。
・直線距離
・軸直距離
・線直距離

直線距離
直線距離の場合、2点間の距離となります。
2点で距離を測定する場合、下図のように必ずしもYの数値が同じ位置で測定することができないため、実際の距離よりも長くなってしまい、測定結果としては問題となる場合があります。

直線距離を一番使用する場合として、円と円のピッチを測定する際です。
円と円のピッチに幾何公差がある場合、相手部品にピンが立っており、そこにはめることで位置が決まります。
その場合は、円と円の直線距離を求めることがあります。

軸直距離
先程の直線距離で挙げた通り、2点間の距離を求めようと思うと、Yの数値が異なります。
その場合は、X軸に対して求めてあげることで、実際の距離に近い数値を求めることができます。
考え方として、上右図のようにX軸に対してまっすぐの距離を求めています。

線直距離
X軸に対してまっすぐでは評価できないような場合は、点と線の距離測定を行うことで、線に対して垂直な線と点が交わる距離を求めることができます。
キー溝のような単体での幅を求める場合などにも軸直距離より、線直距離で求めてあげる方がより正確に求めることができる場合が多いです。

まとめ
軸直距離と線直距離は似ていますが、何に対して垂直かが異なります。
軸直距離は作成した座標系に対して垂直、線直距離は測定した線に対して垂直となります。

どの方法も必要な場面が違うため、しっかりと図面を見て、どの方法が最適かを判断する必要があります。

2022年07月25日

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