【基礎編7】 三次元測定での投影の考え方
今回は三次元測定を行う際の投影について解説していこうと思います。
投影は非常に大事ですが、理解することは非常に難しいため、できる限り簡単に解説していきます。
投影とは?
簡単にいうと、高さを揃えてあげることです。(平面上に映してあげること)
2線測定し、交点を作る場合で説明をします。
下図のように、線を測定する位置は赤丸の位置でも、線の位置は指定した投影面上に移動させてあげることができます。
測定したXとYは測定した位置、Zのみ指定した投影面に移動する形になります。
これを投影といいます。
投影することで、この2線のZは0となります。
投影した線で作成した交点は基準面上(Z0)の位置に作成することができます。
なぜ投影が必要なのか?
いくつかの理由がありますが、その一つに投影の有無で測定結果が変わってしまう場合があるからです。
測定結果に影響する場合
円の測定の場合で解説します。
4点で円を作成する場合、4点の高さ(Zの値)を全く同じで測定することは不可能です。
実際の測定結果では必ずZの値に多少のばらつきが出てしまいます。
その状態で円を作成した場合、斜めに円が出来てしまう可能性があります。
斜めに出来た円は実際の円より直径が大きく出てしまうため、測定結果としては問題です。
そのため、円を測定する際には必ず投影を行い、円を測定することが大事になります。
2022年07月23日