石川県の水力発電所内におけるレーザートラッカーを使用したCADデータとの比較測定
2016年12月
今回は石川県で大手重工メーカー様からのご依頼で、
水力発電で使用する手取川第三発電所内の改修工事の測定をさせて頂きました。
経緯
発電所内における部品が何十年という長い年月をかけて、水によって摩耗してしまうそうです。
摩耗することにより、水車の羽根と部品の間に隙間が広くなってしまいます。
そうすることで発電量が下がってしまいます。
今までは、模擬の羽根を木で作って、回転させて隙間を測定していたそうです。
ただし、一定に摩耗するわけではないので、
羽根を作る時間と費用もかかる割には、
隙間を正確に測定することが難しかったそうです。
現地で高精度な測定をできる会社を探していたところ、
HPでサワテツを見つけて頂き、ご依頼頂きました。
測定内容
CADデータとの比較測定を行うため、部品の座標系とCADデータの座標系を合わせます。
その後、一定の角度を決めて、円筒状の部品を一定ピッチで全周測定していきます。
今回はどれだけ摩耗しているかが、わからないため、なるべく細かく測定をしていきます。
最終的にレポートとして、誤差のデータを提出しました。
お客様はそのデータを基に羽の外径を決定しました。
測定方法 | CADデータとの形状比較測定 |
ワークサイズ | φ4000×2500 |
測定日数 | 3日 |
2020年12月23日