【基礎編3】 三次元測定機での基準面について

基礎編2で解説した面を基準面に設定してみます。
座標系を作る上で基準面が最も重要だという説明をしましたが、なぜ重要なのか?という点についても解説していこうと思います。

基準面の考え方

測定した面を基準面とした場合、測定機ではどのような考えをしてるでしょうか?

極端に説明すると、測定機に対して測定物が傾いていたとしても、測定した面を基準面(Z軸)とした場合、測定した面の垂線が基準となり、測定機が傾くイメージです。(実際には傾いていないが、ソフト上でそのような処理をしている)

基準面を設定後の測定について

基準面を設定後に測定を行うと、基準面に対して、垂直な距離がZの測定結果となります。
どの面を基準にするかで、それ以降の「何に対して垂直な距離」か?というのが決まります。

逆に言うと、変な箇所で基準面を作成してしまうと、それ以降の測定結果は本来求めたい数値にならない可能性があるため、どこで基準面を作成するかが重要となります。

2022年07月21日

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