栃木県でレーザートラッカーを使用した水力発電用設備の三次元測定

今回は大手電機メーカー様からのご依頼で、栃木県へ水力発電用設備の三次元測定を行いました。

経緯

水力発電用施設での測定をご依頼頂いているお客様からのリピートとなります。

水力発電用設備の水車が回転する部分にあるディスチャージリングの三次元測定となります。
このディスチャージリングは長年の水による影響で摩耗してしまいます。

摩耗して水車とディスチャージリングの隙間が広くなると発電量が減ってしまうため、改修の際に三次元測定を実施し、現在の状態を評価します。

レーザートラッカー

レーザートラッカーは持ち運びができ、現地で高精度三次元測定が行えるのが特徴です。
据付式の三次元測定機に乗らないような大きな製品の測定も可能です。

測定内容

ディスチャージリングの穴位置や直径、座面の位置などの三次元測定比較測定となります。
ディスチャージリングのCADデータと比較測定を行うことで、設計値に対してどれだけ誤差があるかを瞬時に判断することができるため、摩耗量の把握が可能となります。

実際に測定をする際は水車を取り外した状態でリングの中に入って測定を行います。

水力発電設備はだいたいが地下にあるため、普通の測定機では測定することができませんが、
レーザートラッカーを活用することで、普段では測定できなかった箇所の測定が可能となります。

2022年07月13日

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