群馬県でレーザートラッカーを使用した水力発電用配管の基準出し作業
大手電機メーカー様からのご依頼で、群馬県へ水力発電用配管の基準出し作業へ行ってきました。
経緯
過去に何度か水力発電用施設での測定をご依頼頂いているお客様からのリピートとなります。
今回は既に設置されている水力発電用配管の中心軸を向かいの壁と地上へ投影したいという依頼でした。
レーザートラッカー
レーザートラッカーは持ち運びができ、現地で高精度三次元測定が行えるのが特徴です。
据付式の三次元測定機に乗らないような大きな製品の測定も可能です。
また、何もない空間に三次元座標を作ることができるため、今回のような基準出し作業にも有効です。
三次元座標を作成後に、指定した座標値にレーザーを照射することができるため、高精度に基準出しが行えます。
測定内容
配管の中心軸から三次元座標系を作るために、まずは配管の円測定を行いました。
非常に大きな配管となるので、測定自体も大変ですが、何点で点を取るかで測定値に大きく影響するので、慎重に測定を行いました。
座標系の作成が終わったら、レーザートラッカーを移動して、座標系フィットさせた後に、向いの壁へ配管の中心がどこに来るのかをレーザーを照射させて報告します。
次に、測定器を地上へ移動して、再度座標系をフィットさせた後に、配管の中心軸の位置をレーザーを照射させて報告します。
測定する箇所自体はそれほど多くないですが、測定器を持って地下へ下りるなど、測定器の移動作業が非常に大変な現場でした。
ただ測定を行うだけではなく、何もない空間に三次元座標を作ることができるのが、レーザートラッカーの特徴となります。
レーザートラッカーを活用することで、普段の作業をスピーディーに正確に行うことが可能となります。
2022年07月13日