大阪重粒子線センターにおけるレーザートラッカーを使用した医療設備の調整測定
2017年1月
今回は大阪府で大手医療設備メーカー様への出張測定でした。
約6か月間出張先に滞在して測定をする長期出張測定案件となります。
経緯
大きな建物の中に複数の設備を1/100単位で設置していく必要がありました。
さらに、全ての設備の位置関係も重要でした。
レーザートラッカー以外では精度保証と、調整が難しい案件のため、
サワテツに依頼して頂きました。
測定内容
建物に設置してある基準を測定し、建物で1つの座標系を作ります。
その座標系を基に、設備を据付していきます。
設備の上に穴が開いており、SMRという測定球を載せることで、
設計値との誤差を常に表示しておくことが可能です。
作業者はその誤差を見ながら、微調整を行うことができるため、
1/100単位の微調整が簡単にできます。
今回の測定では、レーザーを遮ってしまうところが非常に多いので、
その都度、レーザートラッカーを移動して、座標系を合わせる作業が必要になります。
移動回数が50回を超えるため、できる限りレーザートラッカーを移動後の座標系のズレを抑える必要があります。
ズレをどう抑え込むかが、今回の測定で最も大事になる要素となります。
測定方法 | 設備を調整しながら測定していく調整測定 |
ワークサイズ | 2000×1800×4000 大きい物 |
ワーク個数 | 40台 |
測定日数 | 6か月 |
2020年12月23日