愛知県でアーム型ポータブル三次元測定器を使用したプレス機の磨耗面スキャン
2018年12月
今回は愛知県で自動車の鍛造部品を量産している会社様での出張測定でした。
経緯
鍛造プレスのスライド面の偏磨耗をスキャンして、摩耗に合ったプレートを製作するという依頼です。
長年使用しているせいで、スライド面が磨耗してしまい、そこにつけているプレートが平行でなくなったことで、
プレートに変に力がかかってしまい、止めているボルトが折れたり、製品に不具合が出てしまうということでした。
スライド面を研磨する案も出たそうですが、ライン上に設置している設備のため、研磨するのにも1000万近く費用と数か月の期間がかかってしまうため、別の方法を検討していたそうです。
そこで、スキャンしてそれにぴったり合うプレートを作成しようということになり、今回弊社にお声がかかりました。
測定内容
ライン上にあるプレス機の中でのスキャン作業なので、非常にせまく大変な作業ですが、
アーム型ポータブル三次元測定器は多関節仕様で入り組んだ場所での測定を得意とします。
摩耗部をスキャンし、その形状のSTLデータを作ります。
そのデータを基に、旋盤、マシニングで形状に合った面加工を行います。
このお客様は複数のラインを持っているため、定期的に全てのラインを測定をして、スライド面が摩耗している場合は新しくプレートを製作します。
当初想定していたよりも、大幅な費用と時間を短縮できたため、定期保守の中に弊社の作業を入れて頂くことが出来ました。
測定方法 | スキャニング測定、そのデータを基にプレート製作 |
ワークサイズ | プレス機(約2500×2500×4000) |
測定日数 | 1日 |
写真はわかりずらいですが、ボールエンドミルで表面を全て形状加工しています。
2015年06月18日