2016年11月
今回は岐阜県でプラスチックパレットを製作している会社様の製品を社内に持ち込み測定しました。
【経緯】
お客様の工場では、プラスチックパレットを製作しており、
数多く積み重ねた際に傾いてしまい、最悪の場合倒れてしまうことがあるそうです。
今までは手で簡単な測定はしてきたそうですが、
実物がデータに対してどのくらい誤差があるのかを、
測定してみたいとのことでご依頼頂きました。
【測定方法】
プラスチックパレットのスキャニング測定
スキャニングしたデータとCADデータとの比較
【ワークサイズ】
1300×1300×200
【測定日数】
1日
【測定内容】
アーム型ポータブル三次元測定器を使用して、プラスチックパレットをスキャニング測定しました。
スキャニング測定したデータ(STLデータ)とCADデータをソフト上で合わせ色比較をしました。
CADに対して凸を赤色、凹を青色として、凹凸を分かりやすくしました。
結果をお客様に提出した後、とても見やすい結果で大変ご満足いただけました。
【スキャニング測定・比較】
スキャニング測定は、リバースエンジニアリングでも使用されますが、
スキャニング測定データを基に、CADデータや別のスキャニング測定データとの比較も行えます。
2つのデータをソフト上で合わせることにより、色で誤差を出せるため、
傾向がわかりやすい結果をご提出することが可能です。
【サワテツの強み】
スキャニングを行うこと自体は設備さえあれば難しくありません。
その後の工程として、色々な方法があります。
・色による比較測定
・再現加工
・リバースエンジニアリング
など、スキャンすることで色々な評価や製作をすることができます。
今回のような色による比較測定は、
どこで位置を合わせるかで、評価結果は大きく変わってくるため、
CADデータと位置合わせをすることが最も大事となります。
ただスキャンするだけではなく、どこを基準にスキャンするかを考えることが大事になります。
そこまで考えてから、スキャンを行うので、
最終的にお客様が求めている評価結果となります。