2014年12月
今回は静岡県で大型の金型を製作している会社様への出張測定でした。
【経緯】
お取引をしたことはない会社様でしたが、以前から何度かお会いしたことがある会社様でした。
たまたま、サワテツの工場見学に来て頂いた際に、レーザートラッカーの出張測定のご紹介をさせて頂きました。
今までは、マシニングセンターで何点かポイントを取って、測定をしていたそうです。
ただし、Z軸に対してまっすぐの面しか測定ができないことと、
マシニングセンターで測定をすると、どうしても時間がかかってしまい、
その間はマシニングセンターで加工ができないため、測定にかける時間を減らしたいと考えていたそうです。
そのため、一度、出張測定をお願いしてみようかなと言って頂きました。
【測定方法】
レーザートラッカーを使用してCADデータとの比較測定
【ワークサイズ】
2000×700×500
【測定時間】
4時間
【測定内容】
金型の座標系とCADデータの座標系を合わせ、比較測定を行いました。
各サーフェス面毎にポイントを取り、CADデータとの誤差を測定します。
最終的には、測定箇所、測定した点の座標、設計値との誤差をレポートとしてご提出しました。
測定した箇所と測定誤差が非常にわかりやすくレポートとして出すことが可能です。

測定結果 レポート例
【CADデータとの比較測定】
三次元測定と違い、CADデータと比較測定をすることで、
誤差をすぐに判断できる測定方法となります。
座標系に対しての数値ではなく、
測定している面との誤差の評価なので、
曲面や三次元形状の評価も可能となる測定方法です。
【サワテツの強み】
CADデータとの比較測定は、座標系を合わせることさえできれば、簡単に測定できます。
ただし、座標系を合わせる方法はいくつもあるので、
どういう方法で合わせ込むかをしっかりと考えないといけないです。
測定する製品やお客様から求められている内容によって、合わせ方を変える必要があります。
サワテツは様々な業界で測定実績が豊富にあるため、
様々な測定方法を熟知しています。
そのため、
最適な測定方法を選定することができます。