平成28年2月
今回は長崎県で造船関係の大手重工様への出張測定でした。
【経緯】
お客様の工場では、大型プレス機で板を曲げており、
木で作られたゲージで曲げ精度を確認していたそうです。
これだけ大きな板だと確認する箇所によって差が出てしまうことがあり、
最終的に組付けができないことがあるとのことでした。
組付けができない場合に、再度大型プレス機で微調整を行わないといけなく、
お客様としては無駄な時間と費用がかかってしまうことが課題としてありました。
【測定方法】
CADデータとの形状比較測定
【ワークサイズ】
2000×6000
【測定日数】
1日
【測定内容】
大型プレス機で板を曲げた後にレーザートラッカーで比較測定を行いました。
CADデータで設計値のR形状のモデルを描き、
それと比較しながら測定を行いました。
レーザートラッカーを使用することで、
ゲージで確認するよりも正確な測定が可能となりました。
【CADデータとの比較測定】
三次元測定と違い、CADデータと比較測定をすることで、
誤差をすぐに判断できる測定方法となります。
座標系に対しての数値ではなく、
測定している面との誤差の評価なので、
曲面や三次元形状の評価も可能となる測定方法です。
【サワテツの強み】
小さい製品であればマイクロメーターやノギスなどどいった測定器で測定できます。
また、誰が測定してもだいたい同じ測定値が出てきます。
ただ、大型製品は、測定すること自体が困難で、
測定方法によって測定値が大きく変わってきます。
・レーザートラッカーをどこに置くか?
・どこを基準にするか?
・何点で測定するか?
などを考えて測定しないと測定値の保証ができません。
サワテツは、大物測定の経験が豊富です。
尚且つ、加工屋集団なので、加工に対する知識もあるため、
製品によって最適な測定ができます。