2013年4月
今回は岡山県へCFRP,GFRPの製品を製作している会社様への出張測定でした。
【経緯】
普段の業務では高精度に評価しなければならない製品は少ないそうですが、
今回はJAXAとの共同研究で、大型のCFRPの主翼を製作したため、測定に困っていたそうです。
そのため、サワテツにご依頼を頂きました。
【測定方法】
レーザートラッカーによる航空機の主翼のCADデータとの比較測定
【ワークサイズ】
5000×3000
【測定時間】
2日
【測定内容】
測定物が平面に近いため、CADデータとCFRP主翼の座標系を合わせることが非常に難しかったです。
そのため、今回は点と点のベストフィットという手法を使用して、
座標系を合わせました。
元からCAD上に点があったわけではなかったので、お客様と相談して、合わせるポイントを決めました。
今回の測定では、私共も様々な方法を検討したことで、大変勉強になった測定でした。
【CADデータとの比較測定】
三次元測定と違い、CADデータと比較測定をすることで、
誤差をすぐに判断できる測定方法となります。
座標系に対しての数値ではなく、
測定している面との誤差の評価なので、
曲面や三次元形状の評価も可能となる測定方法です。
【サワテツの強み】
CADデータとの比較測定は、座標系を合わせることさえできれば、簡単に測定できます。
ただし、座標系を合わせる方法はいくつもあるので、
どういう方法で合わせ込むかをしっかりと考えないといけないです。
特に今回は当初打合せをしていた物と仕様変更により、
想定していた方法ができなかったです。
そのような中でも、サワテツは様々な業界で測定実績が豊富にあるため、
最適な測定方法を選定することができます。