2014年9月
今回は静岡県で食品向けの大型設備の製作をしている会社様への出張測定でした。
【経緯】
卵焼きを作る設備のため、ベルトコンベヤーが傾いていると均一に卵焼きが作れないそうです。
今までは水準器などを使用して、設備の据付を行っていたそうですが、
水準器では高さの測定ができないため、据付後に不具合が多く出ていたそうです。
そのため、三次元座標で測定ができる会社を探していたところ、
サワテツのHPを見てご依頼頂きました。
【測定方法】
レーザートラッカーを使用し三次元測定しながら設備の設置
【ワークサイズ】
2m×10m×1m
【測定日数】
2日
【測定内容】
液体の場合、床を基準にしてしまうと、液体が傾いてしまう可能性があります。
そのため、今回はレーザートラッカーの機能でもある、
重力に対して水平な基準面を設定する方法を採用しました。
その基準面に対して、回転軸の三次元測定を行いました。
位置度、角度、距離などを測定し、その測定結果を基に微調整することで、
液体でも水平にすることが可能です。
特に大きな設備を測定する場合は、1つの基準で測定をすることで、
精度良く測定をすることができます。
今回のような、液体の場合は、何に対して水平にしないといけないかを、
よく理解して測定をしないと、問題が解決できません。